あなたの車が事故車であったとしたら、売却のときに正直に伝えますか?
少しでも高く売りたいと思うとなかなか言いにくいものですが、黙っていたらどうなるのでしょうか。
もしかしたら大きな問題になってしまうかもしれません。
事故車であることの告知義務は絶対必要か?、そして後でバレてしまったらどうなるのかは知っておく必要があります。
事故車に告知義務があるのは本当
査定の時に事故車であることを進んで言いたがる人は、あまりいないのではないでしょうか。
誰だって高価で買取をしてほしいですし、減額されるのは嫌なものです。
実は、民法第1条2項には次のように定められています。
権利の行使及び義務の履行は、信義に従い誠実に行わなければならない。
引用元:http://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/
lsg0500/detail?lawId=129AC0000000089&openerCode=1#2
これは信義誠実の原則(しんぎせいじつのげんそく)というもので、ウソや偽りを言ってはいかないという決まりになります。
そうはいっても、事故車であったことを本当に知らない人もいるでしょう。
例えば前のオーナーが事故を起こしていたけれど、それに気付かなかった場合があるのは仕方のないことだと思います。
ですが、事故車であることを知っていた場合、査定の際に事故について聞かれたら正直に答えるのが基本です。
その場は何もなかったとしても、後になってトラブルに発展する可能性があり、それを防止するためにもとても大切になります。
場合によっては裁判にならないとも限りませんから、十分に注意しましょう。
事故車であることがバレてしまったら
法的な罰則はあるのか?
では、もし事故車(修復歴がある車)であることがバレてしまったら、何かの罰則があるのではないかと心配になるかもしれません。
ですが、罰金や懲役といった内容の罰則はないので、逮捕されたり刑務所に入るといったことはないのです。
たしかに民法第1条2項には違反しますが、直接的に法律で罰せられるわけではありません。
だからと言って事故を起こした車であることを知っているのに、黙っていてはいけないのは誰にでも分かることです。
それに反すると、たとえ買取業者との間で売買契約が交わされていても、場合によっては無効になる可能性が出てきます。
契約書にはこれらに関する細かいことが書かれており、業者側にとって不利益にならないような取り決めがされていることがほとんどです。
状況によっては裁判といった最悪のパターンにつながりかねません。
買取りの査定に影響は?
事故車であることは、査定に大きく影響をおよぼします。
つまり見積もり金額が100万円であったとしても、事故車であることを隠していると後になって、見積もり金額の減額につながるからです。
せっかく高額査定をしてもらっても、嘘があると当然の事として大幅ダウンを要求されるでしょう。
それはおすすめの事故車買取業者をランキング!絶対にお得な見積り査定にある業者でも同じことです。
査定する側もプロですから最初に見抜いていれば、それなりの金額で査定してくるはずですので、後になって金額を引き下げるようなことはしないはずです。
もちろんすべての事故が査定に大きく影響しているわけではありません。
事故は起こしたことがあっても、ドアが少しへこんだ程度では修復歴が付くことはありませんので、それほど心配することはないでしょう。
この修復歴が付かない限りは大きなマイナスポイントにはなりませんし、きれいに修理が済んでいればほとんど問題ないからです。
修復歴については事故車とはどんな車の事なの?修復歴車の定義をわかりやすく解説で説明していますのでご覧ください。
まとめ
自分の車を売るときに、なるべく高く買って欲しいと思うのは誰でも一緒です。
だからと言って事故について何も言わないのは、業者側からしても悪い印象を持ってしまうものです。
何度もいいますが、査定の時に事故について聞かれたら正直に答えることが大切になります。
車の売買では問題を起こさないように注意することが必要ですし、スムーズに売却して気持ちよく愛車を送り出してあげてください。