交通事故を絶対に起こしてはいけないことは誰もが知っています。
ですがいくら気を付けていても、ほんのちょっとした不注意からぶつけてしまったり、もらい事故が起こる可能性があるのです。
事故が起こると車は必ず破損してしまいますが、場合によっては車に載せていた”荷物”までもが壊れてしまうかもしれません。
そうなったら大変ですが、これらの荷物に対して何らかの「補償」はあるのでしょうか?
事故の時に荷物の補償もある?
交通事故で良い思いをした人はいないと思います。
車が傷ついた上にケガまでしてしまっては大変ですが、時には車に載せていた大切な荷物が破損することもあるでしょう。
それが愛用の物だったり、大切な預かり物だったらどうでしょうか?
簡単に失うわけにはいかないので、補償してもらいたいと考えるのが普通でしょう。
実際に事故の際に請求できるものとしては以下のものがあります。
- ケガや入院による治療費や通院費用
- 精神的、肉体的な苦痛への慰謝料
- 仕事を休んだための給与補償
- 車や荷物の破損に対する補償
これらについて加害者に請求することができますが、今回の荷物の損害については相手が対物賠償保険に加入していなければ支払われません。
そんな時のために自分の保険で賄えるようにしておくことも大切です。
それが車両積載動産特約といったものになり、仮に自分に100%の過失があったとしても補償を受けることができます。
補償されるもの(例)
- 衣類
- 化粧品
- バッグ
- 携帯電話
- ゴルフクラブ
補償されないもの(例)
- 有価証券、印紙、電子マネー等
- 預貯金証書、クレジットカード等
- 貴金属、宝石、書画などの美術品
- 義肢、義歯、コンタクトレンズ等
- 動植物
- 稿本、木型、紙型、帳簿、免許状等
- コンピュータのプログラム、データ
詳細は保険会社ごとに決められているので、ご自分の保険内容を確認しておくのが良いでしょう。
保険ではどこまで補償されるか?
自賠責保険では適用されない
自賠責保険では物損(物が壊れた)事故は補償されません。
自賠責保険は強制保険ともいわれているもので、人身事故の場合に限って適用されます。
したがって、物が破損しただけでは何も補償してくれず、ケガをした相手に対して支払われる保険なのです。
この保険は法律によって加入が義務付けられているもので、車検の際には必ず入ることになります。
ですが最低限の内容で設定されているため、金額的にも十分な額とは言えません。
それを補うために任意保険がありますが、必ずしも加入する必要がないために未だに自賠責保険だけのオーナーがいるのが現実です。
仮に車が全損となっても補償がないため、自分で修理するか処分をしないといけないのです。
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自分の過失が大きいほど減額
事故には必ず過失割合というものが存在します。
これはこちら側の責任が何割で相手側が何割かを示すものですが、これによって補償される金額も変わってくるのです。
この割合によって請求できる内容が異なるので、相手が補償してくれる金額も一律ではありません。
つまり、こちら側の過失が大きくなればなるほど減額されてしまうのです。
基本的には加害者側の任意保険で賄うことになりますので、事故内容によっても金額が左右されることがあります。
また、交渉は加害者の加入している保険会社の担当者とおこない、その結果次第ではカバーしてくれる範囲も異なってきます。
破損した荷物を申告するのは義務
あなたが車に載せている荷物は動産と呼ばれており、破損したり被害を受けると動産損害物となります。
動産損害物は請求することができると同時に、その内容を申告しなければいけません。
事故が起きた時に、どんな物を積んでいたか分からないと、書き出すことが出来なくなってしまいます。
これができない事には請求できませんのでしっかりと思い出しましょう。
そして可能な限り自分の持ち物であることをアピールして納得させる必要があります。
出来るならばあらかじめ荷物の写真を撮っておくことをお勧めします。普段から自分の持ち物を画像などで記録しておくと良いでしょう。
購入したときの詳細がわかれば交渉の時に役に立つはずです。
まとめ
交通事故は時間や場所に関係なく、いつ、どこで起こるか分かりません。
大切な物を載せていても例外ではなく、何の前ぶれもなく襲って来ます。
私たちがすべきことは安全運転に努めるだけでなく、安心して運転できる環境を整えておくことではないでしょうか。
日頃からのちょっとした心がけで、万が一の時にも不安にならないカーライフを楽しめるようになります。