事故車は価格が安いので、気に入った車種があれば購入を検討する方もいると思います。
でも買ってしまってから、ここが悪い、あそこが悪いとならないようにしたいものですが、一番の心配は車検ではないでしょうか?
いざ車検に出したら検査に不合格なんてことの無いようにしたいものです。
ここでは車検の知識と事故車で問題になる点、さらには対処方法について見ていきましょう。
車検のチェックポイント
自動車が公道を走るためには車検が必要になるのですが、その基準についてみていきたいと思います。
それは安全に走るために必要な決まり事なのです。
まずは車検について理解しておきましょう。
そうなんです、車検の内容といっても安全を守るために必要なことばかりなんですね。
道路運送車両法によってその検査内容が定められていますが、実際に行われることを見ていきましょう。
1.ライト類
ライトやウインカー、ハザードがちゃんと点灯するか、明るさは十分か、光の方向は適正かを検査します。
2.ブレーキ関係
フットブレーキ、サイドブレーキの両方の効きを検査します。
3.サイドスリップ検査
ハンドルを真っすぐにしたときに横滑りがなく、真っすぐに走るかを検査します。
4.警告灯類
運転席から見える警告灯(シートベルトなど)やウインカーなどの点灯が正常か検査します。
5.スピード検査
スピードメータ―の表示が正しいく、正常に動作しているかを検査します。
6.下回りの検査
ブーツ類の破れやマフラーの状態(破損、穴など)、連結部のガタつき異常、オイル漏れがないかを検査します。
7.排出ガス検査
一酸化炭素(CO)と炭化水素(HC)の濃度が基準値を下回っているかを検査します。
実際にはこの他にもナンバーや車体番号の確認といったこともおこなわれます。
これらの項目に合格することで2年(バスやタクシーなどは1年)という有効期間がもらえるわけです。
どの検査も大切な項目ですから、合格しなければいけないことなんですね。
事故車でも車検は通る?
では事故車で車検は通るのでしょうか?
結論から言えば、きちんと修理されてさえいれば何の問題もありません。
例えばドアに擦り傷やへこみがあっても車検には問題ありません。でもその程度はといえば、ドアの開閉や走行に支障がなければ大丈夫でしょう。
ですが、最終的な判断をするのは検査員になりますから、あまり大きな損傷は直しておきたいですね。
一目で事故車とわかる状態では、自然とチェックも厳しくなるのは仕方がありません。検査員もきちんと修理されているか確認する義務がありますからね。
それに、キズの部分に穴があいていたり、メクレていてケガにつながるような危険な状態では不合格になるでしょう。
もちろんライトやウインカ―などの保安部品が破損しているのは論外です。
安全に走行できない車が公道を走るなんて、周りの多くの人に迷惑をかけますし恐怖心を与えてしまいます。
ましてや、これらが原因で事故が起こるようなことがあってはなりません。
オイルなどの漏れもポタポタと垂れている状態ならば不合格となってしまいますが、にじんでいる程度であれば許される範囲と判断されて合格になる場合があります。
ただしキレイに拭き取っておくことは必要です。
この場合、検査員の判断によるところが大きいので、グレーゾーンといったところでしょうか。
ですが故障の原因にもなりますので、早めに修理をしておくのが得策です。
そうはいっても車検にも通らないほどに破損してしまったら手放すことになってしまいます。
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基準を満たしていればOK
事故車が車検にパスするためには、いくつかの基準を満たす必要があります。
まず、「車検」では安全性と環境基準が厳しくチェックされます。特に事故車の場合は、きちんと修理されていることがポイントとなります。
ダメージを負った部分が部分が正常に修復されているかどうかが車検合格の鍵です。もちろんライトやブレーキなどの基本的な機能も正常に動作していることは絶対条件です。
事故車であっても、適切な修理と点検をおこなうことで、車検に合格することは十分に可能です。
車検合格の見込みがない時
車検に合格する見込みが無い場合、売却を検討することも必要でしょう。
特に「事故車」は、修理費用が高額になることが多く、車検に合格させるための費用も膨らみます。
このような場合、修理にかかるコストと車の買取価値を比較して、修理費用が車の価値を大きく上回る場合は、売却を選ぶ方が経済的です。
多くの買取業者は「事故車」でも買い取ってくれるため、無駄な出費を避けることができます。
さらに、新しい車を購入する際の頭金にできるため、売却は一石二鳥と言えるのではないでしょうか。
車検が切れていても売却は可能
車検が切れた「事故車」を売却することも、実際には可能です。
多くの方が車検切れの車は売れないと考えがちですが、実際には「買取業者」や「専門店」が積極的に買い取ってくれます。
特に、事故車の売却を考える際には、修理費用が高額になるため、売却する方が「経済的」な選択肢となることが多いです。
さらに、車検が切れた状態でも買取価格に影響を与えることは少なく、むしろ「車の状態」や「走行距離」が重要な評価ポイントとなります。
車検費用が増えてしまう?
そんな事故車の車検費用はどうなの?となるんですが、きちんと修理された車であれば割り増しにはなりません。
ただ事故の影響によって、修理が必要になる場合があります。
車検までの間に何らかの事故の影響が出てくることが考えられるからです。
また修理が必要になるのは車検の時に限ったことではありませんし、毎日の使用で消耗する不品が出てくるのは当然のことです。
タイヤ、ブレーキなどはもちろんですが、修理が不完全であった可能性も含めてある程度の出費は覚悟しておかなければならないでしょう。
いくら修理したからといっても、わからない所、目に見えない所で損傷していることもあります。
フレーム修理をしても事故車には歪みが残っている!現実の問題とは?でも書きましたが、思わぬところまで影響を及ぼしてしる可能性も否定できません。
その辺りのリスクはあるものと思っておかないと、いざとなったときのショックは大きいかもしれませんね。
まとめ
公道で車を乗るためには車検が必ず必要になります。
そんな時に余計な費用をかけなくても良い方法は、日頃からのメンテナンスだと言えるでしょう。
調子良く動いているからといって乗りっぱなしでは故障につながります。
丁寧に乗られた車は長持ちしますし、大切にすればきっと長く楽しめるはずです。