車の査定のときに事故を起こしたことがあるか無いかはとても重要なポイントの一つです。
事故で修復歴がある車だった場合、当然のように査定額も下がってしまいますが一体どれくらい下がると思いますか?
10%?それとも20%?金額も気になるところですが、何故安くなってしまうのでしょうか。
少しでも高額査定を望むのは誰でも同じですし、売却を考えている方にとっては重要な問題です。
査定価格の決め方には基準がある
まず通常の中古車の査定金額はどのように出しているかご存じでしょうか?
車の価格には基準となる金額があります。
その一つにレッドブックやイエローブックと言われるものに掲載された価格があります。
レッドブックはオートガイド自動車価格月報というもので、新車価格はもちろんですが中古車の卸売価格、下取り価格、そして小売り価格を調べることができます。
イエローブックには中古車の卸売価格が掲載されています。
これらは中古車業者やディーラー、保険会社が利用しているものですが、現実にはこの価格がそのままま買取価格になっているわけではなく参考価格として使われています。
その他にも価格の決め方として、オークションによる価格を参考にしている場合もあります。
オートオークションは自動車の買取・販売業者が売買をおこなうオークション市場で、一般の人は参加できません。
ここでの価格は実際の取り引き価格ですから、業者によってはこの価格を参考に査定をおこなっているところがあります。
オークションの情報からは、車種や色、そして走行距離や価格などの詳しい内容を検索できます。
事故車の評価はどうなっているのか?
それに対して事故車の査定はどのようにされているのでしょうか。
ここでは修復歴がある車を査定した場合で見ていきます。
修復歴については事故車とはどんな車の事なの?修復歴車の定義をわかりやすく解説をご覧になってください。
現実として修復歴のある車は明らかに安くなってしまいます。
金額的には無事故車の70%程度まで下がることは珍しくなく、中には半値程度にしかならない場合もありますが、これらは年式や車種によっても違ってくるのです。
事故を起こした車といっても、一律同じ評価を受けるわけではありません。
現に復歴があったとしても前部を破損した車より、後部を破損した車の方が高値で買い取ってもらえることもあるのです。
これはエンジンをはじめ、走行に大きな影響をおよぼす足回りや骨格となる重要な部分が多いことが考えられ、これらに影響が少ない後部の損傷の方が有利になるのでしょう。
価格が下がってしまう理由とは?
修復歴のある事故車の価格が下がってしまう理由には、今後起こりうる不具合などのリスクがあります。
これは無事故車両と比べれば、明らかに不利なのがわかります。それはどこかに事故のダメージが残っている可能性を否定できないからです。
いくら修理をしているとはいえ将来どこに不具合が発生するかわかりませんし、その程度も予想が困難になってきます。
ですが無事故であれば消耗品の交換だけで済む場合が多くなりますので、後々安心して乗ることができます。
最悪の場合には関連している部品をすべて交換したけれど、元の性能が得られない可能性もあり修理費用もばかになりません。
ただ、これは修理をおこなう側にも問題があると言えます。
修理業者の中にはきちんと修理をおこなわない所があるのが現実です。
その理由は費用の問題であったり、技術そのものであったりします。
実際に車が真っすぐに走らない、雨漏りがするといったことも起こっています。
外観はすっかりきれいになっているものの「運転してみると事故前の車とは明らかに別の車になっていた」
こんな状態の車を購入する人がどれ位いるでしょうか。
傷んだ物の価値が下がるのは自動車に限りません。時計やバッグなどのあらゆるものが当てはまります。
ただ、事故車の場合は専門業者がいますので、比較的価格が付きやすいかもしれません。
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まとめ
事故車の査定が安くなってしまうのは、仕方がないのは理解いただけたと思います。
完全に修理されていれば違っているかもしれませんが、やはり縁起が悪いというイメージだけは拭いきれません。
実際に修復歴のある車を割り切って買える人も少ないのではないでしょうか。
本来ならば、まだまだ走れる車でありながら敬遠されてしまうのは残念なことです。