下取りや買取りを考えている方にとって、自分の愛車の価格がいくらになるか気になると思います。
でも事故を起こしてしまった場合、いくら修理したとしても査定が下がってしまうのではと心配になるでしょう。
一般的に事故車の場合は価値が下がるとされ、無事故車との価格差は決して少ない金額ではありません。
そんなときに差額分の補償を得る方法として保険が考えられますが、本当に可能なのでしょうか?
事故車の査定は何故下がる?
事故を起こしてしまうと買取りの時や下取りの査定が安くなってしまいます。
この価値が下がることを評価損(格落ち)と呼んでいます。
それも少額ではなく、想像以上に下がってしまうことさえあります。
いくら大切にしてきた愛車でも、修復歴がつくとどうしても敬遠されがちです。
その理由は大きく分けて次の2つが考えられます。
1.事故後のリスク
事故で破損した所を直したといっても、後々何らかのトラブルの原因になる可能性があります。
仮に修理業者の対応が悪くて不完全な修理をされた場合には、新たな問題が発生する確率は高くなり不安を覚えるでしょう。
2.イメージが悪い
”事故”を起こした車ということで、印象が悪くなるのは仕方がありません。
中には気にされない方もいらっしゃると思いますが、縁起が悪いとか気持ちが悪いと考える方が多いのも事実です。
いずれにしても査定が下がることは確かです。
査定については事故車になると査定はどのくらい下がるの?その理由も知りたい!にもまとめましたのでご覧になってください。
査定が下がった分は保険でOK?
査定で安くなってしまった分はどうなるのでしょうか?
保険で何とかならないの?という声を聞くことがありますが、確実に大丈夫と言い切れないのが現状で、実際には保険会社との交渉次第となってしまうのです。
やり方としては一般社団法人日本自動車査定協会で「事故減価額証明書」を発行してもらい、どれだけ価値が下がってしまったかを証明しなければなりません。
費用は1万円~1万5000円程度かかります。
その上で保険会社と交渉を行うことで、査定が下がった分も保険で補充できることがあります。
ですが、保険会社はなるべく保険金の支払いを少なくしたいので認められない場合もあり、もし認められたとしても100%補償してもらうのは困難でしょう。
過去の例からすると修理代に対して15%~30%程度の補償が得られることはあるようです。
ですので保険会社は基本的に支払わないと考えておいた方が良いでしょうし、あくまでも可能性の話になってしまいます。
査定が下がる分を補充したい
では絶対ダメなのかとなると、条件次第ではそうでもありません。
その条件というのは”新車”であることです。
これは保険に特約をつけることで適用されますが、その特約とは「新価特約」と呼ばれるものです。
仮に200万円の新車を購入したとして、修理代が50%(100万円)以上かかった場合に適用されます。
つまり代わりの新車の購入を条件に200万円まで補償してくれるというものです。
ただし適用される期間は、加入する保険会社によって異なりますので確認が必要です。
その他に公益財団法人交通事故紛争処理センターに相談してみるのも方法の一つです。
特にぶつけられた”もらい事故”の場合は良いかもしれません。実際この場合に補償が受けられなくてトラブルになることが多いのです。
費用は無料となっていますので、こちらのホームページから問い合わせみてください。
それでも納得いかなければ裁判になるのですが、書類の作成や弁護士費用などの時間と費用を考えて決めましょう。
いざ弁護士にお願いするとなると思いのほか費用がかかりますので、弁護士特約も検討しておいた方が良いかもしれません。年間2,000円~3,000円で加入できます。
まとめ
修復歴が付くことで査定が下がってしまうのは残念なことです。
ですが後々のリスクを考えると仕方がありません。
それに事故を起こしてしまった人の責任ですから、あきらめざるを得ないところもありますが、もらい事故だとなかなか納得できないでしょう。
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