せっかく買った車が実は事故車だったという経験をお持ちの方もいるかもしれません。
通常ならば結構な値段の車が、格安で手に入るのであれば誰だって魅力を感じるものです。
ですがその車がとんでもない問題を抱えていたらどうしますか?
それがニコイチです。
聞いたことがあるかもしれませんが、もっとも注意しなければいけない車の一つになります。
では何が問題なのか、そして被害に遭わないためにはどうしたらよいのでしょうか?
ニコイチ車両とはどんな車?
「ニコイチ」という呼び名から想像できるかもしれませんが、2台の車の良いとこどりをして1台に仕上げた車のことです。
2台が1台になるので2個1というわけです。
聞いただけでは単純に半分から切ってつなげたというイメージですが、外観はきれいに塗装されており見た目だけでは判断できないほどの仕上がりです。
ですから、ぱっと見では判断がつきません。
実際のところ以前は確かに実在したようです。しかし現在でも走っているかは不明ですし、商売としてやっている業者が存在するかは疑問です。
ただ、海外ではいまだにニコイチ車両が走っている国があるようです。
おすすめの事故車買取業者をランキング!絶対にお得な見積り査定にもありますが、事故車と言えども金銭的な価値はあるのです。
ずいぶんと前の話になりますが、ある国では法律の関係で中古車ではなく部品としてなら輸入できるという理由で、半分に切って輸出している業者がいました。
その業者は東南アジアに向けて輸出していましたが、現在でも発展途上国においては経済的な理由やその他の事情によって実在しているのでしょう。
そうはいっても、旧車の世界ではレストア(再生)のために何台かの部品で1台の車を組み上げるといったことは、昔から普通におこなわれています。
現在もそうして再生された車が走っているので、ある意味でニコイチどころがサンコイチ、それ以上も実在しそうです。
これに対して「オコシ車」というものも存在していますが、こちらは廃車レベルまで破損(全損)した車を修理・再生したものになります。
こちらは現在でも専門の業者が存在しているようですので、意外と身近なところで販売されているのかもしれません。
詳しくはその事故車はオコシ車ではありませんか?絶対に買わないための注意点をご覧になってください。
事故車ってニコイチなの?
ニコイチは高い割合で事故車といえますが、事故車がニコイチかと言えば必ずしもそうではありません。
プロの目でないと見分けがむずかしいですが、事故の程度によってはパーツを寄せ集めて作った車が実在する可能性はあります。
そうは言っても、中古車販売店が仕入れてくるオークションでは出店が認められていませんので、実際に売られている事故車がニコイチの確率は低いのが現実でしょう。
ただし業者が特注?で作っていれば話は別です。
特に高級車であれば車両価格も上がるので、利益が大きいことから可能性は否定できませんが、現実にはそこまでする事はないと思われます。
それはコストをかけて、さらに様々なリスクを負ってまで制作する価値があまりないからです。
第一、今の時代にそこまでやっても売れるとは限りませんし、事故車と分かった時点で購入者も慎重になり、簡単に売れないのではないでしょうか。
あくまで可能性の話ですが、ニコイチである確率はゼロではありません。
被害にあわないための注意点
そんなニコイチ車を買わないようにするためには、良く確かめるしかありません。
自分で分からない人は、車に詳しい人にお願いするか日本自動車査定協会の公式サイトを参考に問い合わせててみるのも良いでしょう。
有料になってしまいますが、プロの目で確認できますのでニコイチを買わされるといった間違いは起こらないでしょう。
確実に防止するためには、事故車を買わないようにするのが一番です。
またディーラーから買うのも被害を受けないためには有効です。ディーラーではニコイチ車を売るような事はしないので、信用できますし安心です。
それを考えると個人売買はとても危険な一面を持っています。
もちろん良心的な方がほとんどでしょうが、一部の方は??が付く場合もあったります。とても残念ですが、お金にさえなればいいと言う考えを持った方がいるのも事実です。
それに何かあった場合の補償もありませんので、個人売買で購入する際には十分注意してください。
まとめ
今回は事故車がニコイチ車両である可能性と現状について見てきました。
車に限らず何かの売買では、売る側と買う側の考え方や理解の違いからトラブルにつながることがあります。
特に事故車に関してはある意味宿命とでも言えるでしょうか、購入後にここが悪い、あそこが悪いといったクレームになるケースが見られます。
そうならないためにも、事故車の購入には慎重になるのが良いでしょう。