事故の状況によって影響を受ける部分は異なります。
ボディーやフレーム、足回りなどに影響を及ぼし、その程度も擦り傷程度のものから全損まで様々です。
修理したときには分からなかったものが、実は損傷を受けており後になって壊れてしまったという事もあります。
マフラーも同様にわかり難い部分であると言えますが、意外な悪影響を及ぼすことがありますので注意が必要です。
マフラーの破損は見落としやすい
見える部分の損傷はすぐに分かるのですが、見えない箇所については見落としやすいものです。
特に裏側や他のパーツを外さないと見えない所は要注意で、プロでもしっかり確認しないとわからない事があります。
その中でもマフラーは意外とダメージを受けていることが考えられます。
一見すると擦り傷があるだけであったり、何もないように見えるかもしれませんが、思った以上に重大な損傷が発生している可能性があり得るのです。
マフラーの取り付けはボディに直接固定されているのではなく、ゴムを介して取り付けられており、振動を吸収するようになっています。
しかし事故の衝撃によって継ぎ目にヒビが入ったり、隙間があいて排気ガスが漏れることがあります。
大きな事故であったら、マフラーだけでなく他の部分にも影響を及ぼし最悪の場合、廃車になってしまうことも考えられます。
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何が危険なのか?
ではマフラー破損の何が危険かとなるのですが、それは排気ガス漏れになります。
少し位大丈夫だろうと思ってしまいがちですが、実は注意が必要なのです。
その理由は排気ガスが社内に入ってくる可能性があり、一酸化炭素(CO)による健康への害が心配されます。
特に冬場になると「雪がマフラーを塞いで…」といったニュースを聞いたことがありませんか?
これは雪によって排気ガスが行き場を失い、その結果車内に一酸化炭素が充満して事故につながるといったものです。
このような状況はあまりないかもしれませんが、もしマフラーに大きな亀裂や穴があいていたとしたらどうでしょう?
あくまで可能性の問題ですが、車の下に溜まった排気ガスが車内に入ってくることが考えられます。
一酸化炭素(CO)は無色無臭であるため気が付かないでいると大変危険です。
また、車は完全に密閉されているものではないため、隙間からの侵入を止めることができません。
注意するポイントは?
例え最初はほんの小さな亀裂によって発生した漏れでも、走行中の振動などによってさらに大きくなることがあります。
走行中は風によって流されてしまうので車内に入ってくる心配はそれほどありませんが、停車中は排気ガスが車の下に溜まる可能性が出てきます。
また、停車する場所によっては排気ガスが外に流れにくい状況も考えられます。例えば風もなく、回りが囲まれた環境の中ではとても危険です。
ですから排気漏れの有無にかかわらず、長時間の停車には十分注意しなければいけません。
渋滞時には周りにも車があり排気ガスを排出していますので、車内への侵入に気を付けるように心がけましょう。
そんな時は室内循環(外気導入スイッチをオフ)にしておき、外気の侵入を防ぐようにします。
そして渋滞から抜けたら換気を行います。
ただ、あまりにも長時間渋滞にはまってしまったら、外部の状況を見ながら適度に空気の入れ替えをします。
長距離ドライブであまり換気を心がけている方は少ないのではないでしょうか。
特に小さなお子さんや体の弱い方がいる場合には気を配ってあげてください。
万が一の時の対策
一酸化炭素中毒になると頭痛や吐き気、目まいなどの症状があらわれます。
万が一、気分が悪くなった場合には次のように対処しましょう。
一酸化炭素中毒が発生した場合は、すぐに新鮮な空気を吸えるように対処してください。
- 落ち着いて室内を換気する
- 暖房器具などを止める
- 新鮮な空気のある場所に移動する
- 身体を保温する
- 医療機関を受診する
意識がないなど緊急性がみられる場合は、迷わず119番通報して救急車を呼んでください。
引用元:https://www.city.sado.niigata.jp/fire119/emer/care/co/index.shtml
これらは車に乗っているときに限らず、自宅や外出先でも同じですので覚えておくと良いでしょう。
特に体が動かないなど症状が重い場合には、救急車を呼ぶなど早急に対処することが必要です。
まとめ
マフラーの破損は思わぬ害を及ぼす危険があります。
事故やぶつけた後には注意して点検すべきであり、問題があったら早めに修理をおこないましょう。
異常に排気音が大きくなるのもいけませんが、排気ガスによって健康が害されるようでは困ります。
きちんと整備をおこない快適なドライブを楽しみましょう。