愛車にメーカー保証が付いていると何か問題があったときに安心ですよね。
でも事故車の場合や、新車で買って事故を起こしてしまったらどうなるのでしょう。
対象外であったり、事故の時点で保証はなくなってしまうのか?それとも継続して受けられるのかご存じでない方もいらっしゃると思います。
もし保証がなくなってしまったとしたら残念ですが、現実にはどうなのでしょうか?
事故車のメーカー保証は?
例えば事故車を購入した場合に保証が付いてくるのか気になりませんか?
現実には、新車からのメーカー保証期間内であれば保証継承(保証が引き継がれること)ができる場合があると考えられます。
よく言われるのはメーカーには瑕疵担保責任(かしたんぽせきにん)があるとされ、法律上は次のように定義されています。
第570条売買の目的物に隠れた瑕疵があったときは、第566条の規定を準用する。ただし、強制競売の場合は、この限りでない。
引用元:https://ja.wikibooks.org/wiki/%E6%B0%91%E6%B3%95%E7%AC%AC570%E6%9D%A1
瑕疵担保責任とは、あなた購入した車にキズや欠陥などメーカー側の責任があった場合、メーカーがあなたに対してとる責任のことです。
この法律では一定期間内であれば保証が約束されていると思われがちですが、実際のところは少し違うようです。
保証を継続させるための条件
まず結論から言えば絶対ではないということです。
何故かというと通常は保証継承させるにあたって、ディーラーに車を持ち込んで点検がおこなわれるのですが、これに合格しないと継続できません。
あなたの車は事故車(修復歴車)であるので、点検によって不具合が見つかる可能性が高くなり、もし問題があると保証はなくなってしまいます。
もちろんディーラ―側の考え方や基準によっても異なりますし、事故車に限ったことではありません。
例えば足回りのチューニングをおこなって、純正部品ではない社外製の部品が取り付けられていた場合も同様です。
ですから中古車を購入する際には確認しておきたいポイントと言えます。
メーカ保証継承の費用は有料
では保証継承ができるとなった場合の費用を見てみましょう。
ディーラーによっても違いがありますが、15,000円~数万円程度は必要と考えておけば良いでしょう。
金額に開きがありますが、輸入車になると費用は割高になるかもしれません。
継承の手続きはあなたが買った販売店でも代行してくれる事があります。その場合にはディーラー側の費用に販売店の代行手数料がプラスされます。
その場合の費用も販売店によって差がありますので、思っていた以上に高くなってしまう場合があります。
新車は事故しても継承可能?
新車で購入後、事故によって破損してしまった場合を考えてみます。
メーカー保証は全ての部分に適用されるわけではありません。
タイヤなどの消耗品やエンジンオイルといった定期的に交換が必要なものは除外されているのをご存じだと思います。
メーカー保証は事故を起こした後でも、保証期間内であればそのまま継承される可能性があります。
当然ディーラーでの点検がおこなわれますので、ダメな場合もあり絶対とは言い切れません。
特に大きな事故を起こしてしまった場合には継承不可能になり易くなるでしょう。
状況によっては廃車処分となってしまう可能性もあります。
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ただ、そうなるとメーカー保証どころではありません。
本来、無事故であれば何の問題ないものが、過去に事故を起こしたという理由で点検基準が厳しくなってしまうのは仕方のないことです。
さらに、事故が原因で何か問題が発生しても無償で直してはくれず、保証の対象外となりますので注意してください。
まとめ
自動車はメーカー保証があるかないかで、安心して乗れるかどうか大きく異なってきます。
もし何か故障があっても保証期間内であれば費用がかからなくて済みますが、事故が原因でお金を払うようになっては大変です。
現実には事故車を購入後に不具合でメーカー保証を求めても、応じてもらえる可能性は低いと考えておきましょう。
そういった点を含めて、事故車を購入する際にはよく確認をしておくことが必要です。