中古車を探すのにもっとも早い方法はオークションではないでしょうか。
何千台、何万台とある中古車の程度は、最低レベルから新車同様までさまざまです。
一般の人は参加できませんので、業者に依頼して欲しい車を落札することになりますが、もしその車が事故車であったらどうでしょう。
クレームや補償の対応はしてもらえるのでしょうか?
業者の仕入れた車が事故車だった
一般の人がオークションで購入したい場合は代行業者に依頼したり、販売店で仕入れてもらいます。
でも、せっかく希望の車を買うことができたものの、実は事故車であることがわかったらどうしますか?
点検や整備がきっかけで事故車であることが”発覚”したなどという話はよく耳にします。
正確いうと事故車と修復歴車は異なるのですが、その違いについては事故車とはどんな車の事なの?修復歴車の定義をわかりやすく解説をお読みください。
通常、依頼を受けた業者はオークションで落札する前に、検査員によって記入された出品票と実車を見て確認をしてから入札をおこないます。
実車の確認は会場まで出向いておこなうので、目利きさえしっかりしていれば事故車を仕入れる心配は少ないと考えてよいでしょう。
それでもエンジンをかけて確認できるわけではありませんし、すべてをチェックできないので絶対と言えないのが現実です。
ただ、問題なのは会場に行かないで落札した場合で、これは書類と写真のみで落札するかどうかを決めなければいけません。
衛星テレビ端末やインタ―ネットだけを使ったオークションに参加した場合には、実車の確認が直接できません。
代行してチェックしてくれるサービスもあるようですが、購入前の検査としては十分とは言い切れないのではないでしょうか。
こうなると、もし書類に記載されていることに偽りがあり、そうと知らずに落札してしまうこともあり得るのです。
クレームや補償は受けつけてくれる
落札後に実車を確認して、万が一事故車であることが判明した場合を考えてみます。
実はこの場合にはクレームを付けることができるのです。
もちろん修復歴なしで販売された場合に限り、修復歴ありで購入した車には適用できません。
ただし本当に出品票と異なるという証明が必要になってきます。
それにはきちんとした根拠を示して、証拠を明らかにしなければ取り合ってもらえません。
では何日以内であれば対応してもらえるかといえば、5日と言われていますが全てのオークションで同じではありません。
(1) 落札車両の機関・機構上の不具合,またはオークション出品票の記載事項と相違
する場合は,オークション開催日から5日以内引用元:https://www.uss-engine.com/info_items/rules/complaint_20080301.pdf
各オークションの規約
もし購入後この期間が過ぎてしまったものはクレームとして認めてもらえません。
では私たちにできるのは何か、それは購入したらすぐに点検に出す事です。そして細部まで調べてもらい、不具合があったなら本当にそうなのかを立証しないといけません。
果たして実際にこんな事ができるのかと言えば、そう簡単にできることではありませんし、それなりに時間が掛かってしまうのが現状ではないでしょうか。
そうこうしている間にクレーム期間も過ぎてしまいます。
ですから実際には、クレームの申し立てができる可能性は低いと理解しておかないといけないでしょう。
中古車の購入は信頼のおける業者から買うのがベストです。
自分の判断だけでなく、噂や口コミといった評判なども参考に慎重に決めましょう。
メーター戻しやニコイチ車両と言った悪質なものは数か月の期間対応可能なようですので、この辺りは余裕のあるうちに検査しておくのがベストです。
ニコイチ車両については事故車がニコイチ車両である可能性は?恐ろしい実態は過去のもの?で解説していますので参考にしてください。
誰が責任をとって対応してくれるの?
では万が一の時の責任は誰がとるのでしょう?
クレーム期間が過ぎたら残念ながらそれはあなたになってしまいます。
ある意味、ここには売る側と買う側の駆け引きがあるとも言えます。
たとえ期間内であっても年式が古く走行距離が多い車の場合には、よほどの理由がない限りクレームを受け付けてくれないことがあるでしょう。
これは”自動車=消耗品”という見方をされているところがあり対応しきれないのです。
また、クレームはあなたが直接オークション側にするものでなく、あくまでオークションで競り落とした業者側から申し立ててもらいます。
それも何回も有効なわけでなく、一度限りと考えておきましょう。
なので、まずは業者との話し合いが必要です。ここで応じてもらえない事には次に進めません。
業者によって対応に差があるのが現実です。
また、クレームが認められていない状態で修理をおこなってはいけません。
修理をおこなう前には必ずクレームの手続きが完了している必要があります。
そうでないと例えオークション側に責任があっても補償が受けられなくなってしまい、自己責任となりかねません。
まとめ
オークションは便利な反面リスクを伴っています。
ですから仕入れをする業者をしっかりと選んで、上手に付き合わないと損をすることにつながります。
そこさえきちんとしていれば大きな問題が起こらないのも事実ですし、希望する車を選ぶことはさほど難しくないのです。
もし、これができないのであればオークションではなく、ディーラーで購入するのが賢明かもしれません。
事故車は最悪の場合、乗り続けることが困難です。そうなると手放さなければいけませんが、おすすめの事故車買取業者をランキング!絶対にお得な見積り査定がお役に立つと思います。