車に乗るからには安全な車が欲しいと思うのは誰でも同じです。
でも事故を起こしてしまったら安全な車でなくなるのでしょうか?
そして、すぐに壊れるような車に変わってしまう事はないのか?そんな不安がよぎります。
そこで事故車の修理後の安全性はどうなのか、またその保障はどこにあるのかについて見ていきます。
事故車も修理したら安全なの?
車を修理する目的は、元の状態に復元することです。
小さな傷やへこみであれば問題なくできるでしょうが、損傷が大きければ大きいほど元に戻すのが困難になります。それと同時に安全性も低下する可能性があります。
まず、フレームを例にとって見てみましょう。
昔はフレームまで損傷を受けると修理が不可能でしたが、現在はそんなことはありません。
コンピュータで制御する高性能なフレーム修正機を使えば、歪みを1mm以下に修正できてしまいます。
ですが直した後は損傷を受けた部分も直っているように見えますが、実際には完全ではないのです。
一度曲がってしまった金属を押したり引っ張ったりして直しても元の状態ではなく、金属疲労を起こして強度が落ちていることも考えられます。
つまりその部分に何等かの力が加わると、破損につながるかもしれないということです。
それが走行中であったならどうでしょう。それも高速で走っているときになったら…。
これを安全と言えるでしょうか?
これは何もフレームに限ったことではありません。バランスの崩れた車は走行に支障をきたし、必ずどこかに負担をかけていますので将来何が起こるか予想も困難です。
もし、どうしても直しきれない状態にあったらあなたはどうしますか?
手放すことも考えるでしょうが、ただ廃車にするのはもったいない話です。
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安全性の保障はどこにある?
通常、私たちが車を買うときは業者から買うことが多いと思います。
中には個人売買で購入される方もいらっしゃいますが、ここでも大きな差が生じています。
それが保証なのです。
どんなに良い車でも個人で保証をつけてくれる人はいませんが、業者となれば何等かの保障を付けてくれる場合があります。
新車ならば3年または6万㎞とか、特別保証で5年または10万㎞といった保証を付けてくれます。
中古車でも年式の新しい車であれば、そのまま引き継ぐ事ができる場合もありますが、数年落ちとなると、なかなかそうはいきません。
ましてや事故車(修復歴がある)となればなおさらのことです。
ただ販売店の場合は車両の状態によって、たとえ6ヶ月でも保証がついてくることもあるのです。逆に何の保証も付かない場合には、「危ない車」を売っていると思っていて間違いありません。
中にはたった1ヶ月といった短期のものがありますが、本当にわずか1ヶ月間しか使えない車かもしれません。
1ヶ月なんてあっという間ですし、イメージ的にはこれからという時に保証が切れてしまうのは不安になります。
保証がない限りは何があっても買った人の責任になりますから、後になってクレームをつけても受け入れてもらえないと覚悟しておきましょう。
結局のところ事故車の安全性の保障は、よほど程度の良い状態でなければ、わずかな期間に限定されてしまうという事になるのです。
性能は元通りになるのか?
性能については事故の程度と修理内容によって異りますので、一概には言えないでしょう。
それは直しきれない不具合が残っているかもしれないからです。
全体的に修理したと言っても今までと同じように100%大丈夫という保障はありませんし、何等かの形で影響が出てくる可能性も否定できません。
特にサスペンションやステアリングといった足回りの性能を回復するのは難しいでしょう。
関係する部品をすべて交換してしまえば、以前と同様になるので性能が元に戻せるかもしれませんが、現実問題としてどこまで修理されているのか疑問が残ります。
また、破損の程度が大きかった場合には、フレームまで影響を受けてしまいます。すると当然のように強度が落ちます。
事故を起こした車は強度が上がるって本当?走行に支障が出る修理事情にもありますが、業者側にもそこまでやりきれない理由があるのです。
多額の修理代金を支払って修理しても、修復歴がある車は高く売れないので、本来の性能を戻せないというよりは戻さないのが現実と言えそうです。
まとめ
販売店で売られている事故車がすべて悪いというわけでは決してないのです。
その程度によってはお買い得車もあったりするので、魅力がないわけではありません。
それよりも問題なのは修理をおこなう側と売る側にあるように思えます。実際には多くの業者が良心的である反面、残念なことに一部の業者はそうではありません。
買う側の私たちがこの現実を受け止めて、賢い選択をしていかないといけないと言えるでしょう。