あなたの車は走行中に異音や振動はありませんか?
もし中古車で購入していたのなら、事故車だった可能性があります。
「購入の時には何の表示もなかった」「事故は起こしていないと言われた」とおっしゃる方もいるでしょう。
ですが前のオーナーがぶつけていたとしても、販売店が事故の状態まで把握していないこともあります。
それなら本当に事故はなかったのか?
ですがそうだとしたら、なぜ異音や振動が出るのでしょうか。また、そんな時に私たちはどうすればよいのでしょうか?
目次
異音や振動があるのは事故車?
車を運転しているときに「カタカタ」「ゴロゴロ」「ウィーン」といった異音や振動がしたという経験はないでしょうか。
特に中古車を購入した場合、こんな状態になると不安になってしまいます。
ですがこの原因が必ずしも事故が原因とも限りませんし、事故を起こしているとも断言はできません。
すでに10万キロも走行していたり、10年も経過している車であれば経年劣化などが考えられますが、そうでない場合には事故の影響が出てきたのかもしれません。
年式も新しく走行距離もそれほど走っていない場合には要注意です。
これらの車は一見すると修理が完璧に済んでいるように思われるかもしれませんが、すべての部品を交換していない限りどこかに変形や破損が残っていることがあります。
でも中古車にそんな手間とお金は掛けませんし、そんな事をしていたら新車になってしまいます。
ただ、そういった不具合箇所は事故の大きさに関わらず、何らかの関係があるものと考えておいた方が良いでしょう。
事故による車の後遺症は、早い時期に出てくる可能性が高いです。
もし、年式が比較的新しい場合にも関わらずこのような場合は「事故車」を疑ってみるべきかもしれません。
思わぬところに支障が出るのが事故車の怖さかもしれません。
その音や振動はどこから?
ではその異音や振動の原因はどこにあるのでしょうか。
車を構成している部品は約3万点とも言われていますが、そのすべてが異音や振動と関係があるわけではないのです。
特に疑わしいと思われる部分に注目して見ていきましょう。
ショックアブソーバーの寿命
ショックアブソーバーは10年近く機能すると言われていますが、現実には4年~5年程度でも交換が必要になることがあります。
この部分は車体の揺れを抑える働きがありますが、常に走行中の衝撃を吸収していますので、傷みやすい部品と言えます。
問題が発生すると乗り心地も大きく変わってきますので、いつまでもフワフワしており揺れがなかなか収まらない場合には交換時かもしれません。
車高を落としてローダウンの状態の車は”底突き”と言って、コツコツと突き上げ音がすることがあります。
これはアブソーバーの寿命ではありませんが、ボディーに衝撃を与えていますので調整を行って改善が必要です。
ブッシュ類の劣化
ブッシュはゴム製の部品でサスペンションを取り付けているアッパーマウントや、スタビライザー、ロワアームといった様々な接合部分に使われています。
その働きは振動や衝撃を吸収したり、ふらつきを抑えるといったものです。
劣化してくると「ギシギシ」と音がする場合もあり、安定性がなくなったり、乗り心地が悪くなったりします。
また、カーブを曲がるときに踏ん張りが効かないといった症状があらわれることもあるのです。
ベアリングの音
ベアリングはボールやローラーが中に入っており、軽く回るようにする働きをしています。
これが傷むと「ゴォー」といった何かが擦れているような音がすることがあります。これはベアリングの摺動している面が摩耗したり、傷みがあるために発生しているのです。
特に多いのがハブといわれるタイヤが付いている軸の部分で、特にフロントはハンドルを切ったりすることで大きな負荷がかかっています。
最悪の場合は破損して走行不能になります。
また真っすぐ走っているときは静かでも、カーブを曲がるときにハンドルを切ると音が出といった事もあり、その振動が握っているステアリングに伝わってきたりします。
10万㎞以上もつこともあるのですが、運転が荒いなど扱いが悪いと数万㎞で交換となってしまいます。
ボディーのきしみ
車が古くなってくるとボディーのきしみ音が出ることがあります。
また、車高調を付るなどしてローダウンしていりすると、タイヤからの振動を受けやすくなります。
これは例え事故を起こしていなくても、足回りが固くなるとボディで衝撃を吸収しきれなくなるためです。
ましてや剛性の低い車にとって、この振動は大きな負荷となって車を傷めることにつながります。
仮に事故を起こしていたとすれば、修理の時にひずみを取り切れていない、新たに亀裂などが発生したことも考えられます。
その際には早目の修理をおこなって、損傷を最小限に留める必要があります。
長い年数と多くの走行距離は、フレームに多くの負荷をかけているかもしれませんので、事故車のボディアライメントは重要!点検費用とフレーム修正の必要性を参考にメンテをおこなっても良いでしょう。
修理費用はどれくらいかかる?
これらの修理を行った場合、いったい修理費用はいくら位かかるのか気になるところです。
正確な金額は車の車種や程度にもよるので、見積りが必要になりますが、目安になる金額をあげておきますので参考にしてみてください。
参考価格(1台分) | |
修理箇所 | 金額 |
ショックアブソーバー | 40,000円~200,000円 |
ブッシュ類 | 50,000円~100,000円 |
ハブベアリング | 40,000円~80,000円 |
ボディー(フレーム) | アライメント20,000円~70,000円 |
そうなんです。すべてがブッシュだけの交換ができるわけではないのです。
当然ながら、新車価格が高い車ほど修理代が上がる傾向にあるのは事実です。
もしあなたの乗っている車がいわゆる”高級車”であれば、それなりにたくさんのお金を払わないといけなくなってしまいます。
またボディーからのきしみ音ですが、これは修理がもっとも難しい症状です。なぜかというと音の発生箇所を確定するのが困難なためです。
修理ができない可能性もありますが、現在のところは仕方がないのかもしれません。
そのまま乗り続けでも大丈夫?
そんな状態の車を乗り続けても大丈夫なのでしょうか?
結論からいうと修理することをおすすめします。
その理由ですが、もしそのまま走り続けたとしたら、最悪の場合は事故につながる危険性があるからです。
運転性能が変わるということは、安全性にも大きく関わってくると考えておくのが良いでしょう。
これは決して大げさではありません。異音にしても振動にしても本来はあってはならないものです。
少しくらい大丈夫と思われるかもしれませんが、その状態から良くなることは絶対にありませんから、可能な限り早目の修理をおこなっておくのが安心と言えます。
ですが、あまりにも修理が続くと費用的にも大変になり、維持していくのが困難になることもあるでしょう。
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まとめ
こうして見てくると異音や振動はそのままにしておくのが良くないことがわかります。
もしその原因が事故にあったとしたら、別のところにも問題が起こる可能性も否定できません。
ですから中古車を購入するときには注意して選ばないといけませんね。可能な限り修理箇所は確認しておきたいものです。
そうすることによって、その部分に対して気を付けることができますし、すみやかな対応が可能になります。