事故が起きたときは警察によって、実況見分がおこなわれます。
実況見分とは事故現場の処理や情報の整理や収集をすることで、後々の責任問題にも大きく影響してきます。
この時に何等かの理由であなたの車が押収されてしまう場合があります。
こう書くと驚く方もいるかと思いますが、実際に事故の状況によっては十分にあり得ることなのです。
押収されてしまう場合とは?
警察に押収されてしまうのは一体どんな理由なのか見ていきましょう。
押収されるかどうかの判断は、事故の大きさや被害内容などが大きく関係しています。
特に重大な人身事故を起こしてしまった場合には押収される可能性が高くなります。さらに飲酒運転やひき逃げといった悪質な行為は逮捕にもつながります。
また、事故を起こした車が違法な改造車両であっても押収の対象とされることがあります。
通常、押収された車は取り調べなどが終わると数日で所有者に返されるのですが、中には数か月もの間”証拠品”として警察に保管されたといった例もあるのです。
事故に関係して裁判がおこなわれた場合には、その裁判が終了するまでの期間は返してもらえないことも考えられます。
そればかりか押収の際の車の移動にレッカーを使ったとすれば、その費用までも持ち主が負担する可能性が出てきます。これは法律が適用されるためで、車の持ち主にとっては厳しい内容となっています。
その他に押収される理由としては、「犯罪」が関係していたり、その疑いがある場合です。
いきなり犯罪と言われても何のことか理解できませんが、事故を起こしたことによって車の履歴などの情報が明らかになり、押収につながることは現実にあるのです。
これは犯罪に巻き込まれてしまった例ですが、ごく稀なケースではないでしょうか。
ただ犯罪が関係しているともなれば、事故とは関係なくても押収されてしまいますのでなんとも怖い話です。
いざという時の対処方法
もしも押収されてしまったら、どうしたら良いと思いますか?
車を押収されるのは、きちんとした理由があるからなので素直に従うのがベストです。警察も公務でおこなっているので、決して反抗してはいけません。
感情を押さえて協力する気持ちを持つことが大切です。
押収後は保管の必要がないと判断された時点で返してもらえますので連絡を待ちましょう。あまりに長期なっている場合には、管轄の警察に問い合わせてみてください。
一通りの手続きと処理が終われば引き取ることができます。
- 押収物の還付・仮還付
- 第123条
- 押収物で留置の必要がないものは、被告事件の終結を待たないで、決定でこれを還付しなければならない。
- 押収物は、所有者、所持者、保管者又は差出人の請求により、決定で仮にこれを還付することができる。
- 前2項の決定をするについては、検察官及び被告人又は弁護人の意見を聴かなければならない。
引用元:https://ja.wikibooks.org/wiki/%E5%88%91%E4%BA%8B%E8%
A8%B4%E8%A8%9F%E6%B3%95%E7%AC%AC123%E6%9D%A1
すぐに返してもらいたい場合もあるかと思います。そんな場合は「準抗告申立」をおこなって、処分に納得いかないことを伝える必要があります。
また「還付請求」をすることも方法の一つです。
いずれの場合も準抗告申立書や押収物還付請求書といった書類を作成する必要がありますので、手続きとしては弁護士に依頼する内容になります。
事故車が押収された場合、破損の状態によっては廃車にしなければいけない状況になり、処分に困ってしまうかもしれません。
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まとめ
こうして見てくると、事故の際に車が押収されてしまうことはあまり多くないことがわかります。
そうは言っても何があるのかわかりませんので、実際にこういった事実があることを認識しておくのは大切です。
人間ですから間違いを起こす可能性は誰にもあります。ただ押収までされるというのは、単なる間違いで済まされる事でないように思えます。
こんな事にならないためにも、常に安全を意識しながら運転するように心がけましょう。